本を積む人

積んでいる本を崩しては読み積んでは崩し……積み読み積み崩し積み罪

限定に弱いなら積むべし!積むべし!

購入リストを更新した。

 

hontumi.hatenablog.com

 

新たに積まれた本は、本3冊、マンガ2冊、同人誌1冊。

本は、そのうち2冊が上下巻のカウントで実質1冊だし(?)、マンガはすぐに読んだし、まあ言うほど積ん読でもないな。

 

すごい。

積ん読ブログ開始から1週間たったかたたないかの内に積ん読が解消されつつある?

もうネタじゃなくて真剣に「積ん読瓦解の作法」に路線変更しちゃおうか!

そもそも「積ん読は罪じゃありません、罪は私にあります!」とか結構わけ分からないしね。

積ん読が順調に崩れていってるなら何よりだしね。

まだ250冊以上しっかり積まれてるけど、この調子なら半年後には更地になってるかも。

やればできるじゃないの、私。よくがんばったね。

 

そんなはずがない。

 

確かに前ほどは積まなくなったかもしれない。今月は。

積まなくなったというのは、買わなくなったという意味ではない。

(実際、買ってるし)

積まずにすぐ読み終えている、というだけのことで、相も変わらず積ん読の塔はさながら名付けを待つ姫が住まう塔の如く毅然と、かつ美しくそびえ立っている。

しかも、すぐに読んだマンガ。

それこそが問題なのだ。

 

金田一37歳の事件簿(3) (イブニングKC)

金田一37歳の事件簿(3) (イブニングKC)

 

 

ポストにことんと落ちる音がした数分後には読み始めていた。

今回のケースの第一話目が2巻に収録されていたので、ぬかりなく発掘し、読み返しもしておいた。

そしてそのままふむふむと読み続け、

「あ~ここで続くのか…ほぼ唯一、解き明かせていない重要な部分が語られようとしているところで…まあ金田一(元)少年シリーズだからしょうがないな」

と、金田一(元)少年シリーズ的な満足とともに本を閉じた、そのとき(ところで「金田一(元)少年シリーズ」って金田一一元少年犯罪者みたいでアレだが他に表記のしようが思いつかない。ご容赦願いたい)。

見てしまった。

長年の本、マンガを愛好癖ゆえに、見てしまった。帯を。

そこに書かれていたのは、

「限定版もあるよ!」

の暴言。

 

3大特典付き

1.「容疑者になれる権」「応募専用ハガキ」

2.「高遠遙一クリアファイル」

3.「特製ステーショナリーケース」

 

ですって。

へえ。

ほう。

ねえ。

そういうことは、これ(通常版)買う前に言ってくれない…?

 

最近、こういうことが多いのだ。

限定版の存在はファンならば嬉しい。

特典内容にもよるが、大抵は悪くないクオリティだし、何よりやっぱり読者の萌えどころを編集部はがっちり押さえてるな、と感心するから喜んでお布施をしたくなる。

冷静に計算すると特典のポストカード1枚750円とかいう価格設定は決してお行儀の良い商売とは言えまい。

だが、我々オタクはその程度では怯まない。

歓喜の涙を流して全身全霊で釣られる。ぱっくりと。あっさりと。

 

発売前にもうちょっと大々的に告知してくれれば言うことないのよね…。

誰もがツイッターをやってる訳ではないし、フォローしていても見逃すこともあるし(今や情報化社会。ものすごい勢いでタイムラインをオタク情報が流れていくのよ。せめてとジャンル別にリスト分けしても面倒だから結局リストでチェックなんてしないし)。

アマゾンさんが「この本を買った人はこの本もチェックしています(約100冊)」とアルゴリズムを最適化してくれて本当に助かっているけれど(おかげさまで積ん読ましまし)、何故そこに「限定版」を表示して頂けぬのか…解せぬよ…。

以前、「この本を買うならこちらも!」と、通常版と限定版を並べて分かりやすく選択を迫ってきた時期もあったじゃないの。あれなら見逃さないから、是非ともあの調子でお願いしたい。

かと思えば半年後の新刊予約を始めた本が限定版の情報しかなかったり、ややこしい。

(危なく「おじさまと猫」2巻の限定版を購入してしまうところだった。特典のポーチは可愛いけれど、ほしいものとは今回は少し違ったな。値段は妥当だったと思う)

 

もう面倒だから私の好きなマンガはすべて限定版を作ってください。

買うから。たぶん買うから。

 

 

買ったから!

 

くそっ、こういうの何度目だよもう!またやっちまったよ!てか高いな!1巻と2巻も限定版あったのか知らなかったよ!知らなくてよかったよ!だんだん高くなってるね!でもそれは仕方ないね!

 

だって今回、高遠クリアファイルだもんね。

そりゃ高いよね。

むしろ安かったら腹立つわ。

高遠遙一にふさわしいお値段なのよ。何か問題が?

 

だって。

 

3大特典付き

1.「容疑者になれる権」「応募専用ハガキ」 ← コアなファン向きだな。

2.「高遠遙一クリアファイル」 ← !?!?!?!?!?

3.「特製ステーショナリーケース」 ←調べても詳細が出てこないし知らんがクリアファイルのおまけならもう何だっていい!!!!!!!

 

こういうことですから。

 

既刊の特典も一応チェックしたけれど、ピンで来たのはどうやら高遠が初のご様子…?

それだけ高遠が人気ということね。よしよし。

特に「37歳シリーズ」になって非常に麗しゅう「羊たちの沈黙」風味の高遠だものね。

買うよね。

もっと早く言ってくれれば予約して買って指折り数えてお待ち申し上げておりましたよ。

 

(「羊たちの沈黙」といえば昔、短編集か何かで金田一がそれっぽいことをやって明智警視に「こんなところで羊たちの沈黙ごっこですか」と突っ込まれてたけど、高遠は至極まじめにレクターごっこをやる。それでこそ高遠)

(初登場時の間抜け面も好きだけどやっぱり悪の華っぽさがあるピエロのマスクの下の高遠たまらん)

(どうせなら初登場時の最高にいけすかなかった明智警視と現在の明智警視長官を並べたグッズ作って4巻の特典にして売れ行きを競おうぜ)

(買うから。予約して買うから)

 

というわけで、高遠のクリアファイル(実質お値段1300円。なお、ミニクリアファイル)を見つめてはにやにやしている。

いやあ、だって表側の「37歳シリーズ版」高遠もそりゃあお美しいけれども、裏は裏でこれまでの高遠がずらりと。眼鏡高遠を見つけた時は瞳孔が開いたわ。編集部さま、よくぞ!よくぞそれを採用してくださった!講談社よ永遠なれ!

 

次は明智さんの出番だと盲信している。

今度こそ情報は逃さない。

その昔、オタクこわいと恐れられた杵柄の歴史にかけて――ね!

(最近はすっかりぬるくなりましたので)

 

で、1巻と2巻の限定についての話。

特典内容も良いし(付箋は嬉しい)、買ってもいい。

買ってもいい気分だけど、たぶん買わない。

何故かと言うと、もう転売屋さんの手にかかってしまっているのと、あと、やっぱりあのとき気づかなかったということはご縁がなかったのだと思うから。

(内容が明智満載なら迷わず買う。バイオリン少年時代のお姿もちゃんと収められているならば買わない理由なんかどこにもない。しかし既刊の内容はそうではないみたいだから、今後に期待する)

 

今回も、高遠だったから、というのは本当に絶大な吸引力だったけれど、もし、これに気づかずに数ヶ月ほど経っていたら。

いろいろな事情で6月(4巻発売予定)あたりまで積んでいたら。

買わなかったかもしれない。

 

だって高遠よ?

3ヶ月後には3倍の値がついていそうよ?

さすがの私でもミニクリアファイルに5000円とか…いや、でも眼鏡高遠…いや、しかし買わなければ分からないことでもあるから…。

いや。

いやいや。

 

やっぱり買わないだろう。

前述した様に、通常版を買ってから限定版の存在に気づいて購入したことは何度かあるが、それも発売からせいぜい1週間以内のことだった。

1ヶ月後だと「機を逸した」と判断して、恐らく買わなかっただろう。

理由はやはり「そういうご縁」と、あと、ファンとしての矜持。

リアルタイムで気づかず買えなかった、それは大いなる罪に対する大いなる罰。

オタクならば時に真の意味でストイックでなくてはならない。

(でも明智なら、まあ…)

 

だから、私は主張する。

うっかり限定なんていう商法に踊らされて泣くくらいなら、積め、と。

限定版が1万円を超え、そのあまりのプレミアっぷりに却って買い手が全くつかなくなるまで積みまくれ、と。

そうでもしないと諦めきれなどしないから。

それが嫌なら情報をしっかり把握し、慎重かつ計画的に、ベストタイミング(発売日)で購入するしかない。

そして買った以上は、内容がどんなに予想と期待を下回っても、笑え。

己を笑え。

間違っても作者や編集部を嘲笑してはいけない。ましてや呪ってはならない。

ただただ無心に、笑え。

その手にあるものは「限定版」だ。

たったひとつのその事実だけで、笑え。

 

ちなみに、過去に「通常版購入の後に気づいて追加購入した限定版」といえば、えーと…

 

 

これ。

太宰と織田作のアクリルスタンド…?

買う前に言えよう!

ていうか完全受注生産のはずなのに普通に売ってるんだね!?買うよ!そらもう!買うよ!

(これ、中也も入っていれば完璧だった)

(ところで積んでます。…積んでます)

 

確か、これも。

 

 

買った、はず。記憶が曖昧だが、確か買った。

あの美しさには惑わされてもいい。

どうせなら大判で出せばいいのに、と思ったぐらいだから、やはり買った。

 

ちょっと違うけど、これも近い範疇かなあ。

 

LOVELESS 10巻 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

LOVELESS 10巻 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 

 

これは限定だから買ったのではない。

10巻の巻末が「劇場版機動戦士ガンダム00」とのコラボ漫画、と聞き、矢も盾もたまらず購入。

その巻末マンガが通常、限定の別なく収録されているのかどうか良く分からなかったので、無難に限定を買った。

ついでに言うと、高河ゆんは好きだけれど「LOVELESS」は何となく手を出さずに来た、のに、翌日1巻から13巻まで大人買いした。

(積んでます)

(あっ、限定の特典小冊子、まったく内容は分からないのにすごく好きだと思った。さすが高河ゆん

(でも積んでます)

 

久米田康治さよなら絶望先生」はOAD付きが発売されれば買ったけれど、絶望ワールドに踏み入ったのがちょっと遅めだったため、最新刊に追いつくまでに出たOADつき限定版は買っていない。

後になってから買い直すこともない。

そういうパターンもある。

そして「絶望先生」を読んでいたころは、マンガは積まない人間だったのよね…懐かしい…。

(それよりも「絶望先生」は間違えて同じ巻を買ったことが何度か。あの表紙はやらかしやすい)

 

意図的に両方買うことも。

 

 

 

特装版は自分用に、通常版は別に暮らしている親用に買った。

たまには善行も積むのである。

(繰り返すが、特装版はわたくしのもの)

 

今後、買う予定でいる限定版は、ふじた「ヲタクに恋は難しい」7巻(OAD付き)、まだ情報は掴んでいないが恐らくアマゾン版が出るであろうヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」7巻(ポストカード付き?)。

金田一37歳の事件簿」4巻、刮目させて頂こう。限定版で明智祭りだよね?ね?

 

ところで「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」って「37歳」と同日に発売じゃないんだっけ?と検索しても出てこないため、さすがにネタ切れか?と不安になっていたら、ちゃんとアマゾンで予約を開始していてうきうきである。

注文、した。

ついでに高屋奈月フルーツバスケットanother」3巻の予約ページも発見。

注文、した。

 

手帳がマンガの発売日で埋まっていく。

この際だから「限定版の有無をチェックする日」も設定して書きこんでおこうかな…。

絶対ないと思うけど「フルバナ」3巻に限定があって、あーやのマスキングテープとかついてきたら5冊ぐらい予約するわ…。シール1枚でも3冊は行けるわ…。

約600円のあーやシール。あれば買うだろ。当然。

限定ってそういうものだもの。

買うよ。

 

残る問題は、通常版と限定版で表紙のカラーリングが違うこと。

これはもう本当に頭が痛い。

両方買うしかないのか。

「通常版の後に限定版」の罠にはまった時は、カラーリングが全く同じだと逆に一瞬もやっとするのに、勝手なものね。

やっぱり積むのも手だなと思ってしまう。こんなところでこんな意義を見出そうとは、我ながらびっくりだ。