2019年4月の購入状況(随時更新予定)
★2019年4月購入予定の本、マンガ、その他
ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」7(ネット予約済)
西炯子「たーたん」3(ネット予約済)
手塚治虫、田畑由秋、大熊ゆうご「ヤングブラック・ジャック」15(予約済)
ヤング ブラック・ジャック(15) (ヤングチャンピオン・コミックス)
- 作者: 手塚治虫,田畑由秋,大熊ゆうご
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2019/04/19
- メディア: コミック
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アサイ「木根さんの1人でキネマ」6(ネット予約済)
ヤマシタトモコ「違国日記」4(ネット予約済)
朝霧カフカ、春川35「文豪ストレイドッグス BEAST」
高河ゆん同人誌(3月中旬pixivのBOOTHより通販開始予定だったが遂行されず待機中)
機動戦士ガンダム00同人誌(即売会。狙い目はグラ刹。再萌えのライティエは絶対ないと思うから……)
★2019年5月以降購入予定の本、マンガ、その他
春河35、朝霧カフカ「文豪ストレイドッグス」17(ネット予約済)
銃爺ほか「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」2(ネット予約済)
文豪ストレイドッグス DEAD APPLE (2) (角川コミックス・エース)
- 作者: 銃爺,文豪ストレイドッグスDA製作委員会
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/05/02
- メディア: コミック
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荒川弘、田中芳樹「アルスラーン戦記」11(特装版、ネット予約済)
青池保子「ケルン市警オド」4(ネット予約済)
オノ・ナツメ「レディ&オールドマン」7(ネット予約済)
3月の積ん読まとめ
さて、2019年3月も終わったことだし、3月の積ん読状況まとめ。
簡潔に行こう。
まず、前提から。
2019年2月末日の積ん読数
活字:200冊
マンガ:48冊
総数:248冊
これを踏まえ、
2019年3月末日の積ん読数
活字:207冊
マンガ:59冊
総数:266冊
なんっということでしょう。
うすうす予感はあったけれども増えてる!
ダイエットブログとかより怖いよ!この積ん読ブログ!
2019年3月の増減状況
活字:0冊減、7冊増
マンガ:2冊減、10冊増
総数:2冊減、17冊増
そう。
3月はまったく読書をできていない。
マンガすら2冊。
なんということでしょう。
理由は色々と思い当たるが、一言でまとめる。
とにかく忙しかった。
おわり。
積ん読どうこうよりも、時間の使い方や基礎体力を見直す必要に、いま迫られている。
でなければブログ更新もできないわけで……。
ブログを読むことすら危ういわけで……。
平成最後の月はそのあたりから立て直したい。
令和から本気を出す。
(レイカとかレイナとかさんざん迷走しても思い出せず自分でさっき書いたブログを読み返す始末。レイワレイワレイワ。令和。れいわ。令和)
こんな記事もかつて書いたが、無理だろうなあ。
いいの。今やるべきことがあるから、それはいいの。
後は買い控えるだけなの。
折よく4月末に同人イベントがある。
同人イベントなんて実に15年ぶりなのだが、それまで資金を貯めねばならぬ。
というわけでしばらく本は買わ……買わない……と思……う……。
予約してあるマンガはしょうがないね!
ほしくなった本も、まあしょうがないよね!
令和令和!
(なんでも「不景気だから」って言えば許される時期あったよね!令和!)
追記:
書き忘れた。
いま読んでいる本はこれ。
読み終えたマンガはこの2冊。
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(5) (講談社コミックス)
- 作者: 船津紳平,さとうふみや,天樹征丸,金成陽三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/03/15
- メディア: コミック
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せめて『ノラや』はあと一週間以内に読み終えたいねえ……マンガもぼちぼち読みふけっていきたい。
昨日、文字通り積ん読が雪崩を起こしたからこれはサイン。せめて横にしよう。
栄養源はいつだって恋愛(二次元含む)と食。
もはや週刊と化しつつある積ん読ブログ。みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
新元号が発表されましたね。テレビがないのでyoutubeでライブ中継に見入っておりました。便利な時代になりましたねえ。
「令和」、音は好きです。
twitterのオタク界隈ではさっそく令和の腐ったり腐ってなかったりするネタでタイムラインがあふれかえっております。
とりあえず受けにするか攻めにするかで論議が分かれます。現時点で圧倒的に「令和」は総受けの戦況にある模様。
祭りの今後に国民の強い関心が寄せられています。
(ところでさっそくパソコンで単語登録をしようとしたら勝手に「りょうわ」ってひらがなにされたんだけど私のバイオさんは「りょうわ」派なの?れいわ……りょうわ……れいわ……りょうわ……わからないわ……)
前置きはさておき、恒例。購入状況を更新。
3月末のデータだけど1日ぐらいは誤差である。まだ平成だし。まだ平成だし!
(昨日まで「4月から新元号」と勘違いしている人が多かったようだけど、さすがにもう気づいた……よね?気づいたと言ってよバーニィ!)
(まあ私は私でtwitterの本アカウント=腐アカでアホツイートしてたから人のことどうこう言えない。
私の理想の平成の終わり方:
— いと (@itonoki1231) March 31, 2019
新元号発表は四月末日夜、同時に平成終了、今上天皇退位。新元号、新天皇即位は五月一日正午。
つまり元号不在の日本が十二時間ほど存在する。
風もなくはためく手帳。逆行するカレンダー。時を忘れた時計。
「…千年、か」
無垢の半日のあわいに、いま報いと祝福を文字数
わざわざナビバーに貼ってるこのブログ用アカと分けてるのにあんまり意味ないな)
さくさくと更新した内容に少しだけふれます。
今回、本の購入はなし。
マンガのみ。
これをもって2018年に注文した本がすべて届いたことに……。
予約してから発売、到着まで半年ぐらいあったんじゃなかろうか。
しかし!なんと予約特典のOADがしれっとブルーレイ!
それもうOABじゃん!!
積んでます。OABごと積んでますが、今回も特に「ヲタクに恋は難しい」ってこともなく、擬態しつつもリア充してるんだろうな……。
これはあれかな、腐女子バレして傷を追ったヒロインがヲタク彼氏との関係もろともオープンになったら「ヲタクでも恋は難しくない」で終わるのかな。
【Amazon.co.jp限定】マキとマミ ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ 限定特典ペーパー付
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/07
- メディア: 単行本
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隠れヲタ女子マンガなら、そういう意味ではこっちの方があっさりしててよかったなあ。というか限定版あったのか……。
おや、いつの間にか続刊が。
マキとマミ?上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話? (2) (コミックエッセイ)
- 作者: 町田粥
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2018/08/27
- メディア: Kindle版
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まさかkindle版のみ……と思ったらちゃんと単行本もある。
表紙がいい感じだね。こういう雰囲気が好き。
よし、買う。そして、積む。
これは1巻をネットの配信でちょこっと読んで、りぼんの底力を見せつけられた気がした。さわりだけですごく面白かった。
というわけで1巻を買い、今回、2巻。
今ちょこちょこ読んでいるところである。
簡単に説明すると、
「ミニスカートをはいてアイドルとして活躍していたヒロインがファンに刺されて引退し、普通の女の子に戻るが、恐怖から高校の制服のスカートをはけないし正体も明かせない。ついでに犯人も捕まっていない。しかしどうやら犯人は……この中(校内)にいる!」
という話。幸い、というか、そういう高校を選んだからか、制服は女子でもズボン可なのでごまかせている。
それを見破る男の子がいる。けれど暴露したりはしない。ほんのり恋の予感。
しかしもしや彼が犯人では?(絶対にない)
で、1巻終了。
2巻ではヒロインのバックボーンがより繊細に表現され、「アイドルになりたかった理由」などが何ともいじらしい。
そして犯人の可能性がある男の子と「俺を信じるならちゃんと疑ってから信じろ」「理解して助けてくれてるのに疑うなんて嫌だよ」……今のりぼん、すごい。
大体、犯人の予想はつくし、そもそもこれは推理ものではないのでそこはわりとどうでもいい。主軸は心理描写とか、ジェンダーとか、人と人の向き合い方にある。
このヒロインにとってミニスカートは「あんなものはいてアイドルしてたんだから、刺されるぐらいあるだろ」と軽視されがちなアイテムであり、服装自由のはずの学校でズボンをはいてると「女子なのにスカートはかないのはおかしい」と指をさされるジレンマの証でもある。
2巻で終わるのかまだちょっと分からないが、ヒロインが過去を克服して「さよならミニスカート」が「またよろしくミニスカート」になるよりも、「好きな服を好きなように着るし、好きな人を好きになるし、好きなことを好きなようにする」、そんな終わり方であればいい。
2巻でミニスカートを「アイドルとして」なかば義務的に着ていた感じもあるので。
でも、人を喜ばせたい気持ちの強いヒロインだから、相手の男の子は結構がんばらないといけないんだろうなあ。甘酸っぱいなあ。
でもアイドルに戻るルートもアリだろう。初心に還るのとはまた違った意味で。
すごいね、今のりぼん。かわいい絵柄でストーリーが一条ゆかりレベル。
3巻までどんな話だったっけ……不倫の話だった気がする。そこで一段落したんだっけ?
いろんな「はじめて」を体験する連作集。
「おひとり様物語」とスタイルは似ている。
このマンガ家さん、ふんわりした絵柄のわりに(今回の表紙はともかく)語彙が豊富で読んでて面白い。
とりあえず積んでいるが、早く読みたい。
新たに予約したマンガ。
5巻ぐらいから積んでる……と思う。
そもそもオノ・ナツメの長編はまとめて読んだ方がいいとも思う。言い訳ではなく。
話が入り組んでいるので忘れてしまうのだよ……。
もうイタリアものは描かないんですか?食事のあるマンガって言ったらもうオノ・ナツメと「孤独のグルメ」だろっていうぐらい好きなの……描いてほしいなあ。
ほらね。食べてる。イタリアじゃないけど食べてる。
面白い。すごく面白い。神保町にカレー食べに行きたくなる。
気になるねえ。編集者さんはわかってらっしゃるよ……。
というところで以上。
(すごい、我ながらさっくりしてるぞ)
何故、あなたは積ん読をするのか―愚問の多い昔話
週末であります。
今週はまったくブログを書けなかった…他の方の記事を拝読する機会もちょっとなかった…積ん読は恐らく本ある限り永久にするが、積みブログはできれば回避したいところである。
理由は多忙(オタク活動4割、生きるため5割、風邪1割)とかいう無難なところで済ませておいて、恒例、週末の購入状況更新。
読む暇はまったくなくても買う。欲しい本を今、買う。それこそ積ん読のすべて。
御託はさておいて、さくさくと詳細。
まず、本2冊。
- 作者: ジェイムズジョイス,James Joyce,米本義孝
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/02/06
- メディア: 文庫
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資料用に。
何の資料かって?…聞くなよ、兵が見ている(ちょこちょこガンダム台詞をアレンジして挟むスタイル)。
ジョイスのいわゆる「ダブリナーズ」は実はすでに一冊、持っている。こちらの版。
マトリョーシカみたいになるけれど、
これの下巻とあわせて読んでいる中で、『ダブリンの市民』からピックアップされた「痛ましい事故」があって、それが面白かったので『ダブリンの市民』(岩波文庫版)を買って読んだ、という流れ。
『20世紀イギリス短篇選』はチョイスも訳もすごく良い。「痛ましい事故」のほかだと、サマセット・モームの「ルイーズ」とウィリアム・トレヴァーの「欠損家庭」が印象的で、のちに私をしてモームとトレヴァーを買いまくらせたほど(しかも積まなかった。当時は。トレヴァーはまだ1冊積んでいる)。
ただ、訳者の解説がちょっと好みではない。
どうやら訳者さんは大学の講師も勤めているらしく、この短篇集に収めた作品のどれかを学生に読ませたところ「とても感動した」との反応に対し「この程度で感動されては困るのだが一定数のファンを得ているのもまた事実」とか何とか述べている。
私がその学生ならこの講師(教授かも)の講義には二度と出ない。
この私が!読んで!面白くて!感動したなら!それは名作なの!となるから。
まあ、大学では「名作の定義は」などの討論を行えればそれこそ最高だし、本来、日常的にそうあるべきだろう。徹底的にやりあった方がいい。
でもなあ、「感動」は、つまり感情だからなあ。解釈でもないから論議の余地はないんだよなあ。まして否定されるいわれもなきゃ本に書かれる筋でもないんだよ…。
と、重箱の隅をつつくようだが、そういった意味で解説だけマイナスポイントが高い1冊。それ以外は本当に良書。手もとにないから買い直したいぐらい。
話を戻すと、こんな訳者さんのおかげでジョイスに初めてふれ、くだんの学生のごとく「とても感動した」ので、岩波で全編を読んだ。
改めて、とても感動した。
その感動ごと『ダブリンの市民』というタイトルを引きずってきたので、今回購入したちくま文庫版の『ダブリンの人びと』の題名にはやや躊躇したが、地図つきということもあり、こちらを選んでみた。
資料に該当する部分だけ読んだ。
やっぱり感動する。
翻訳したものだから、本当なら原文を当たるのが最善だとは思う(三回目だし)。けれど、たった一文をとっても三者三様の訳があるところがわくわくさせてくれる。
どだい、「ダブリナーズ」を「ダブリンの市民」とするか「ダブリンの人びと」とするかで、だいぶ印象は変わってくる。
(確か最初に読んだ、あの講師バージョンの解説では『ダブリン市民』所収とあったような気がする)
なお、『ダブリナーズ』のままの版もある。
- 作者: ジェイムズジョイス,James Joyce,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/02
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柳瀬氏…その題名じゃなければ、あなたのこの訳書にしたのに…ダブリナーズ…いいか悪いかではなく、好きか好きじゃないかなの…。
たとえるなら『犬神家の一族』か『犬神家の人々』か『犬神家の面々』か『犬神さんのお家騒動』か、みたいな。著者の意向を尊重したら他は起こり得ないと思う、けど、子ども向けとかだったらあり得なくもない…?
ちなみに海外では "Inugami Clan"と"The Inugami Clan"の両方があるらしい。
(weblioでは"the Inugami Family"になっている。すごく和気あいあいとしてそう)
theがあるかないかでも結構、好みは分かれるのではなかろうか。
映画「ソーシャル・ネットワーク」でもザッカーバーグがフェイスブックを本格化させる際、外部のオブザーバーに助言を求めたら「theを取れ」と言われてピンとくる場面がある。
当初は"The Face Book"(あるいは"The Face-Book", "The Facebook"?)だったものから、theを省くだけで絶大な効果があったというエピソード。
これは事業としての成功だけでなく、ザッカーバーグが「このアドバイザーは信用できる、何故なら自分にない発想を持っているから」と素直に認めて受け入れ、チームの確立に踏み出す重大なシーンでもあるだろう。
ザッカーバーグは事業家だけでなくアイデアマンでもあるから、直感を大事にしたという意味も大きいはず。
それに倣うなら、"The Inugami Clan"か"Inugami Clan"か、『ダブリンの市民』か『ダブリナーズ』か、直感に従って選びたい。
正直「ダブリナーズはないわ」が私の結論である。もし私が編集部にいたら孤軍奮闘してでも異を唱える。
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』も『高慢と偏見』です!何だよ『プライドと偏見』って!そこまでやったらもう『プライド・アンド・プレジュディス』にすればいいよ!
私の言うことこそ偏見だって?そりゃそうだ、だって好悪の感情だもの。
だけど『プライドと偏見』というタイトルが好き、愛着がある、という人を否定はしない。当然である。
と、いつもの如く話が逸れまくったので、一息ついてカテゴリに「雑記」を追加して、さて、『ダブリンの人びと』。
とりあえず積むけれど、今年中には読みたい。
落ち着いたところで、次。
こちらも資料用に。何の資料かって?以下略。
久しぶりに単行本を買った。重い。重いが、1999年初版の時点では、日本では初の完訳バージョンである。
私がかつて読んだのはこちら。
- 作者: マーク・トウェイン,Mark Twain,村岡花子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1959/03/10
- メディア: 文庫
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安定の村岡花子さん訳。
なつかしいね…朝の連ドラ「花子とアン」。私は観ていないが(朝弱いのとテレビがないので)好評だったそうでいまだに気になっている。
今回購入した版も大久保博氏訳ときたら、ちょっと目を通しただけでも引き込まれる。素晴らしい。
『ハックルベリ・フィン』という訳ははじめて見たと思うが、これは好き。
村岡訳も昔は『ハックルベリー・フィン』だった気がするが、記憶ちがいかもしれない。ずっと『ハックルベリィ・フィン』だと思っていたから。
3つ並べたら「ハックルベリ」が圧倒的に私の中で勝利。情報更新後、即一位。
言語の発音がどうとかではなく、この「ハックルベリ」の見た目が好き。
内容については、ハックがところどころで黒人奴隷ジムについて人なみに苦悩するところが、初読では意外だった。
だから「なら俺は地獄に落ちよう」の場面はさすがの私でも泣けてくる(年のせいね)。
が、実は最初に読んだ時もこの展開は知っていた。
この本であのセリフと前後の文脈が紹介されていたから。
「ハック・フィンって、トム・ソーヤーみたいに壁のペンキ塗りをうまいこと他人に押しつけるちゃっかりさんとは違うんだな」と興味を持って『ハックルベリー・フィン』を読みはじめた高校2年。
当時は「この年でこれ読むって遅いんだろうなあ」と何となく思っていたけど、いま思うとそうでもない。今回買った版をめくってみても、児童文学という感じはまったくしない。
そういえばこのころに、これも読んだ。
- 作者: フィリパ・ピアス,スーザン・アインツィヒ,Philippa Pearce,高杉一郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/12/05
- メディア: 単行本
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これはきっと児童文学なんだろうけれども、何であろうととても素敵だと思った。ラスト数ページがとにかく切なく、美しい。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子,Michael Ende
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/06/07
- メディア: 単行本
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- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
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この2冊も高1のころ、はじめて読んだ。『はてしない物語』と『トムは真夜中の庭で』は初のバイト代で買った、永遠の愛読書。
この時期(1990年ごろ)にはまだ映画化の話なんてまったくなかった『ナルニア国物語』も読んだなあ。児童文学のわりに意外と難しいセリフまわしでびっくりした。
と書くとあたかもファンタジー文学好きのように思われるかもしれないが、実はわたくし、舶来ファンタジーは苦手。
トールキンの『指輪物語』はけっこうな苦行だった。タイトルは好きなの、タイトルは。指輪物語、なんて綺麗じゃないか。同タイトルのマンガも昔「なかよし」で連載されてたし。ファンタジーではなくファンタスティックな学園ラブストーリーだったけど、とりあえず「指輪物語」だった。
よって、映画の「ロード・オブ・ザ・リング」も観ていない。疲れそうだから。
でも『はてしない物語』と『トムは真夜中の庭で』は別格。
映画の「ネバーエンディング・ストーリー」が記憶からほぼ完璧に抹消された。
ほぼ、というのは、おさなごころの姫君だけは映画でもじゅうぶん美しかったから。あと本屋さんの情景もよかった。
問題は終わり方だよね…うん…あれはあれでいいと思ってた…原作を読むまでは…。
『トムは真夜中の~』も映画版があるなら、一度は観てみたい。
話をちょっと戻して、加島祥造氏の『英語名言集』はオススメ。
英文がそのままあるのでもなく、訳文だけがあるのでもなく、文法や語用、単語の由来、応用などをまじえながら一つひとつ丁寧に名言を訳してくれるので、当時、留学の試験を控えていた私には奇跡の一冊だった。この本のおかげで試験にパスしたといっても過言ではない。
『ハック・フィン』のほか、『風と共に去りぬ』『デイビット・コパーフィールド』などの本だけでなく、リンカーンの演説や、ガガーリンの名文句、古典的なジョークに至るまで、幅広いことばを紹介している。
しかも正しいことだけでなく、背景にあるエピソードや、何より加島氏の解釈が入っているところがまた面白い。
たとえばジョージ・マロリーの、「何故あなたは山に登るのか」というインタビューに対する答え。「何故なら、そこにあるから」Because it's there. は、マロリーの皮肉だろうと加島氏は解している。
「登山家にそういう質問をするのは愚の骨頂。マロリーもくだらないと思ってこう端的に答えたのだろう。山を人生になぞらえたりして深い意味を探るだけ無駄」
こういうの、15歳ぐらいのひねた高校生の心をわしづかみにしてくれるよね。
そして大人になると、よりいっそう、こういうつまらない質問を投げかけられるたび、加島氏を思い出すのである。
なんでそんな本、読むの?
何故ならそこにあるからさ(面白そうだと思ったから)。
なんで買ったあの本、読まないの?
何故ならまだそこにあるからさ(面白そうだけどまあ色々と)。
なんであんなに本、積んでるの?
何故ならこの世に本があるからさ(面白そうだから買っとくんだよ放っとけやあああ!!)。
こんなのはまだまだ序の口で、首相の辞任会見で何だか訳のわからない質疑をして「あなたとは違うんです」と言わせちゃったり、最終話で激戦しながら「貴様は何故戦う!?」と絶叫し「軍人に戦いの意味と問うとはナンセンスだ!」とごもっともなお返事もらったり、人間って面白!(ところでリュークはなんでデスノートに下手な字でライトの名前書いたの? how to use は見事なのに。あのフォントほしい)
『ハック・フィン』からだいぶ話がそれまくったので、これについてはここまで。
この本もじっくり読みたいなあ。でもとりあえず夏ぐらいまで積むだろうなあ。
『ダブリン』は冬のイメージ、『ハック・フィン』は夏のイメージ、ということで。
この2冊は中古で購入した。
それについても書きたいが、長くなりすぎるので次回。
マンガ部門。
帯に「ラインハルトに最大の試練が。」とある。
そして13巻。
表紙はヤンだけど、いやあ…あえてヤンなんでしょ?
12巻、積んだままだけど、そういうことでしょ?
と、裏表紙のあらすじを読むと…
「帝国内乱が平定したのも束の間、これまでラインハルトとキルヒアイスの間にあった無二の信頼が音もなくひび割れていく。そして、その後、
ラインハルトに最大の悲しみが訪れる――。」
もう間違いない。「最大の危機」ならまだ希望はある。この作品は「最大の危機」は何度でも起こるし、それをどう乗り越えるかが面白さでもあるから。
でもまあ、「ラインハルトの最大の悲しみ」っていったら、アンネローゼさんが連れて行かれた後には、もうあとひとつしかないわけですよ。
原作を読んだ人間にとっては「キター!」であり「来たか…」であり「終わりのはじまり」であり「はじまりの終わり」であり。
オーベルシュタイン好きにとっては「ふふふ」であり。
原作完結後にまとめて読んだ派にとっては「リアルタイム派の衝撃たるや如何に」と羨むところでもあり。
ちょっと、あの、前巻積んだまま、今、そこだけ読んでいいですか。だめですか。
……………んああああああああっ!
大変!オーベルシュタインの犬が!出てきた!
これはミッターマイヤーの嫁も出番ある?ある?あるよね?ないとクライマックスどーなんのよ!!
あ、キルヒアイス?
予想どおりでした。
しかし、残念ながらアンネローゼさんの「ラインハルト、疲れたら私のところに休みに来るのもいいでしょう。でもあなたはまだ疲れてはいけません」ってここじゃなかったっけ?省かれてる?
それより犬!オーベルの犬!よくぞ来てくれた!!待ってたよー!!
というわけでがんばって12巻も読まなきゃな……。
「12巻?私の積ん読に見えるか?…そうか…私の積ん読に見えるのか…」
というかあれだよね、キルヒアイスがああならなかったらヒルダさんて結婚できなかったんじゃ…いや、腐った話ではなくわりと本気で。冷静な思考で。
だってヒルダさん、原作でも出番が増えたところでラインハルトはキルヒアイスをまったく卒業できていない感がひしひしと…。
しかもこのマンガのヒルダさん、わりとアレだし。
フレデリカさんも相当だけどヒルダさん…。
だから田中芳樹に両思いカップルを書かせるなとあれほど(アル戦のナルサスとアルフリード然り)。
いや、まあ、このマンガの場合、この両陣営のヒロインはかなりアレンジが入っているから田中芳樹の罪ではないよな。
…あれ?キャラメイクはアレンジしてあるけどストーリーはほぼ原作沿いなら、ラインハルトとヒルダの経緯ってそういう…うわあ。
こりゃ「キルヒアイスが生きていたら…」って言いたくもなりますよ。
だってキルヒアイスが生きてたらあそこでヒルダさんを引き止めないでしょうから。
ぶっちゃけ銀英伝は男同士の絆がとにかく強いので、恋愛相手としての女性ってけっこう蛇足というか何というか…だから2人のヒロインも軍人として登場してくるし、そうでもしないとくっつくどころか出会うきっかけも皆無というか…うん。
そのへんをうまく調整するために、藤崎マンガではヒルダさんを「少年と見紛うほど元気な、でもアンネローゼさんの親しい友人」に、フレデリカさんを「ヤンのファンクラブ会長」とかいう極端な設定にしたのかな、と。
それにしてもヒルダさんがアンネローゼの友人っていうのはわりと、いやかなりあざとい…いかにも第二のキルヒアイスポジですっていうのがちょっとあれだわねえ、下手にキルヒアイスとラインハルトで腐った妄想するよりずっと萌える気はするわねえ。
そういうことだったらこのアレンジはすごいなと思う。
よし、12巻、読もう。
いやよいやよも好きのうちのフルバナ(作者公式略称)3巻。
これにて完。らしい。よかった。
と思いたいところだが、残念。
ツイッターで「フルバナ続編やります」との作者のツイートを見てしまい深くうなだれた、あれは確か二週間ほど前の夜…。
(というか高屋奈月さん、ツイッターやってたんですか。そうと知ってたらアニメ公式をフォローしなかったかも。ツイッターやってる暇あったらゲームしててくださいな!某ジャンプ作家を見習って!)
だからあれだけ次世代編は嫌だって言ったの。こうなる危険性があったから。頼むよ、もう。
とりあえずフルバナ3巻を読んでからZフルバナ的なそれを買うかを決める。
帯には「全編アニメ化!!!」の字が踊っています。
ふむふむテレビ東京01時23分…寝てます。
そんな時間までがんばれたのは「孤独のグルメ(実写版)」までです。深夜の食テロはむしろ快感だった。
さすがにオンデマンドとかネット配信があるだろうからそちらで観るかな。テレビないし。
で、帯の裏側に声優陣…私でもそこそこ分かる豪華声優陣…。
ぐれさんがゆうきゃんであーやが櫻井さんってだけでもう充分なんだけど、アキトが坂本真綾???
即ネタバレにならない?大丈夫?
で、十二支のうち7人までしか書かれていない。キョウはともかくとして、残り5人は、えーと、リンとクレノと、何だっけメショーさんとこの子…あ、リツだリツ、あとキサ、で、ヒロ。これで12人。
キャストは決まってるのかな。リンが好きだからリンの声優さん、楽しみ。
もみっちが藩めぐみ?アンパンマンなら何か納得と思ったらそれ戸田恵子だし藩恵子はアテナだし、ていうか親子だったのか。
こうなったらどこかに神谷枠がほしいです。今日子さんのダンナ…というイメージでもないな。どうなんだろ。いやあんな声の教育実習生いても困るだろ…。
生徒会だと副会長くんとマチがポイント。あとキョウの師匠か。師匠は是非とも良い声でお願いします。
うーん、どこかに梶が来そうな気がする…。
リツは抱きつくまで正体バレないってことは中性的な声なんだろうな。
あまり最近の声優さんを存じ上げないのでここまでが限界。
とりあえずゆうきゃんのためだけにアニメを観ます。たぶん。時間があれば。
それにしても公開されているキャストがやっぱりFF零式…今日子さん沢城みゆきだし、まーやもいるし、やっぱり梶、来てください!あとアニューか!…カナのためだけに収録にいらしてください。
それからアキト母もわりと重要よ!くぎゅが一人二役でもいいとおもう!
アキトの世話係みたいな人と透のおじいちゃんともみっちの母親とモモとまゆちゃん先生とカナとあーやの弟子とぐれさんの担当編集者と咲の弟とショタユキとショタアキトは全員おなじ人とかになりそうだなあ…全部カバーできる人…高山みなみぐらいしか思いつかない…。
とにかくアニメ1話、4月5日までフルバナ3巻は積んでおこう。
アニメが面白かったらそのテンションで読めそう。まさか面白くないってことは…ない…と思う。
新たに予約したマンガ。
超たのしみ。
これはたぶん積まずに読む。いとさんたら積まずに読む。
そういえば「さよなら絶望先生」連載中、「マンガなのに字が多すぎるって編集者が泣いてる」とかいうメタネタがあったけど、だろうなあと校正の勉強をしながら激しく理解する現在。
今回の特装版おまけは付箋だとか。付箋ならほしい!
というか、今のところ特装版しか予約できない!
5月発売だし、まあ、もうちょっと待てば通常版の情報も出るか。
たぶん天皇退位と即位と10連休とでややこしいことになってるんだろうな。
どうやら予約しても発売日には届かないらしいから、この時期は本当に大変なんだろうなあ。
えっと、10巻、積んだままですね。そろそろ崩すか。
新刊の表紙はクバートあたりかな。
地味に楽しみにしてるオドさん。
既にエロイカは追えないところに行ってしまったので、ファルコとオドが心の支え。
そして記憶に間違いがなければ6月には「ダンス・ダンス・ダンスール」と「金田一37歳」が来て、7月に「プラチナエンド」。
「プラチナエンド」の発売日は小畑健原画展とぶつけて、ついでにサイン会とかもあるのかなあ…。
ちょっと行ってみたいな、原画展。
ダブルミーニング赤字白書
週末ということで、購入リストを更新した。
今回からちょっと形式を変更してみた。
これまでテキストのみのリストだったものを、Amazonリンクつきで。
第一には小金かせぎ狙いに決っているが(せっかくアソシエイト審査に通ったのだから活用しない手はない。なりふり構っちゃいられない)、表紙画像があったり、予約中のものは発売日がわかると親切かな、と一考した結果でもある。
しかし、テキストのみの方がすっきりと見やすいようにも思える。
いっそテキストオンリーバージョンとリンクつきバージョに分けるかと苦悩中。
とりあえず今月中は試験的にリンクつきでお送りする。
さて、新たに積まれた本を改めてご紹介。
別のことを調べていたら浮上してきた本。
作家さんたちの誤植っぷりを集めた晒し読本。
読本を文字のままに解するならば、誤植だらけの本なんて読めません。
まして誤植の教科書になんて役に立とうはずがありません。
だが、私はこの手の本が大好きだ。
誤植の責任は厳密には印刷会社か校正者にその所在があるのだろうけれど、どうやらこの本は原稿段階での「誤字」のほうを指すらしい。
そのまま校正刷りに回されて初校作業をしていたらつい笑ってしまうような誤字…なら、誤植か、なるほど。
とにかくも、そういった一種の暴露本。これは期待せざるを得ない。
ところで、経験則でものを言うとこの手の本は意外と病院の売店で発見する率が高い。
以前、身内につきそって二週間ほどとある有名な病院に泊まり込んだことがあるが、そこの売店に置いてある本がどう考えても病人向けではない。
いや、「笑いはガン細胞をも殺す」というのならば正しいチョイスなのかもしれない。
しかし私の身内は既に意識不明のカウントダウン状態だったわけで…うん…表面上、神妙にしてなければいけないのに笑わせてくれるなよと、看護士さんが入ってきた時はうつむいているしかなかった。
たとえば、タイトルは完全に忘れたが、「古今東西の名作を編集者があしらった際の手紙を集めた本」。
この企画を考えついた人も相当なものである。
マーガレット・ミッチェルの『風と共に去りぬ』には「退屈なくせに長すぎ。送り返すのも面倒」。
この程度はザラで、「前作もひどかったが今作はもっと最悪。二度と送ってくるな」「なんで当方の仕事を増やすのですか。恨みでもあるのですか。そのような性根だからこのような駄作しか書けぬのです」といった編集者の厳しいお言葉がディケンズからトゥエインに至るまで誰彼かまわず降りそそぐ。
ヘミングウェイの『老人と海』を読んで「最大限に伸ばした釣り竿の端っこに引っ掛けても足りないくらい果てしなく遠ざけておきたいクズ文章」とのたまった編集者、あの世で元気にしておいででしょうか。
面白いのに、残念ながらこういった本は聞いたこともないような出版社から出ているせいか、一般の書店では埋もれてしまう、ないし扱われもしないようである。
(それこそ「この本は売れそうにないんで」と営業をつっぱねる書店員のセリフ読本でも出せばいい。買うから)
病院の売店はなかなかの穴場。きっとこの『誤植読本』も、そこで好評を博したに違いない。「増補版」とは、それに味をしめた結果だと信じてやまない。
買う、とリストに入れていたこの本、買ったともさ。
ただし、買おうとした時にちょっと他の買いものを思い出してそちらを見てから戻ったら、「一時的に在庫切れ、入荷時期未定」の表示が。
その間、わずか5分。これはショックである。
手に入らないものほどほしくなるのが人の性というもの。
たとえ手に入ったところで余裕で半年は積むとしても、今ほしいものを今この瞬間に我が所有物としたくなるのが罪人の業というもの。
その両方を兼ね備えたわたくし、一応ヨドバシだの楽天だの紀伊国屋ウェブストアだのhontoだのをさまよった結果(どこも在庫切れ)、「アマゾンでポチっておく」方法で妥協した。
これは初の試みであったが、「在庫切れでも購入状態にしておくと、在庫が入った時に自動的かつ優先的に発送準備が始まる」というシステムらしい。
ただし、一定期間を過ぎても入荷のメドが立たない場合、「諦めてください」の報と共に返金処理が行われる…ようだ。
結果として、3日後に突如として発送メールが届き、無事に本も購入できたため、後半は曖昧である。
が、確か注文段階に入る前にそういった注意書きが示されていたと思う。
「なるほどー、これは便利だ」と深夜の通販番組で感嘆するお兄さんの声が聞こえた気がした。
といった紆余曲折を経て私の積ん読に加わったこの本。
噂どおり、非常に面白そうである。
もう目次からして大変なことになっている。わくわくしてちょっと中を覗き見してみたが、「ロシア人でもこんなに楽しいことが書けるのか」と偏見を改めることになりそうだ。
ロシア人とドイツ人はどうにも深刻なイメージが強い。ただし、ロシア人はウォッカとコサックダンスと米原万里さんと各種バレエマンガのおかげでナチュラルハイな印象もあるが、やっぱり『罪と罰』とか『戦争と平和』が先に頭に浮かぶ。読んだこともないのに。
これもタイトルは失念したが、「ロシア帝国からソビエト連邦に移行した時代を生きた少女の日記」は、なかなか衝撃的だった。
ソビエトになった初期の頃はまだ幼いということもあって「生活が変わるみたい。リボンが買えなくなるのかな」といった素朴な疑問を連ねていたのが、やがて「社会主義は素晴らしい、早く大人になって軍隊に入りイデオロギーに命を捧げたい」となり、実際に入隊してからは「厳しい訓練が続くがこれもすべては祖国のため、人民のため、世界のため。私の使命のため。社会主義、共産主義こそ私の宿命。それに殉じることこそ最上の生命の燃やし方だ」と綴り、「今日、はじめて銃を撃った」「はじめて敵国がどこであるかを知った」「イデオロギー万歳!」と短文つづきになり、ある日ぷつんと「(彼女の日記はここで途切れている)」で終わるのが何ともやるせない。
彼女もこの本にあるロシア料理を食べて育ったのだろうか。
それを知るにはまず『亡命ロシア料理』を読まなければならない。
そういった意味でも、今、もっとも期待値の高い積ん読本の一冊である。
マンガは2冊。
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(5) (講談社コミックス)
- 作者: 船津紳平,さとうふみや,天樹征丸,金成陽三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/03/15
- メディア: コミック
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金田一は読み終えた。
まかないさんは読んでいる最中。
感想は後日。
さて、今回、私の事情でたいへん重要な購入本といったら、これら。
もう黙っていてもこれで分かってしまうだろうから書くが、現在、校正の勉強をしている。
人生折り返し地点の手習いである。
勉強に際し、どうしても辞書と用語辞典は欠かせないと実感した。
本当は広辞苑がほしいところだが何しろ高いし、場所もとる。語彙は豊富だろうけれど使い勝手はどうかといったら疑問。
いろいろ考えた結果、「岩波国語辞典」に落ち着いた。
もともと辞書はほしかったので嬉しい。それにしても辞書を買うなんて何年ぶりだろうなあ。
用語辞典というものははじめて手にしたと思う。まさに「用語辞典!そういうのもあるのか」状態。
本音を言ってしまうと、よりほしいのは、
こちらなのだが、当面はネット検索で我慢しよう。
「編集校正小辞典」は、実際にはこの画とは異なる。もっとビビッドな黄色のカバーつき。どちらかというと画像の方がいかにも中二らしくて(校正の勉強にその要素はまったくもって不要だとしても)好みなのだが、致し方あるまい。
どれも、中身を眺めているだけで楽しい。辞書類のあの面白みは一体なんなのだろうと、いまだに不思議に思う。
まだ使いこなせていないので、所感も含めレビューらしきものはまた改めて書きたい。
ところで、
「入朱のドリルみたいのないのかな。練習帳とは別に。1日1ページ400字ぐらいで誤植多めのやつあったら助かるなあ」
と思って「赤字ドリル」のワードで検索したところ、
すみません。その赤字じゃないんです。
こういう間違いはどうにもこうにも赤を入れられないから不便ね。
(脳内の検索ワードには入朱可能。訂正線を縦にびーっと引いて囲みつきトルツメ)
ハーレクイン入門―このジャンルは「ラブストーリー」に非ず。
たった1日のうちに、ひそやかに大漁であった。
本とかマンガとか辞典とか。
このぶんだと5月の節句にはちまき食べ食べ積ん読と背の丈を競えそること、請け合い。
辞典はともかく、いま読んでいる暇がないのよ。本当に。いや本当に。
ブログを書いている時間があったら読めばいいとお考えか?
何をおっしゃる。何度でも言うがここは積ん読ブログ。趣味なれど優先順位というものがあるでしょう。
ついでに私は女王陛下に仕えるが如く欲望に忠実なたちなので、やりたい時にやりたいことをするのだ。
つまり私の優先順位とは、すべきことから始まるのではなく、やりたいことが頂点に君臨する。そういった仕組みである。
本を読むのも買うのも積むのも好きだが、文章を書くのも好きだ。
このブログはそのすべてを満たしてくれるのだから、やらないでどうするのだ。
前置き兼、弁解はここまで。
以下、私にとって馴染み深いながらも今もって未知の領域、および習得中の分野について語る。
本好きならば、特にごひいきのジャンルが1つはあることだろう。
私の場合は、ミステリー…と即答できた時期もあった。現在は雑食である。
(そういえば「積ん読」なる言葉を初めて知ったのはマンガの「あさりちゃん」だったなあ。タタミさんが「あさりは本なんか枕がわりに積むだけだから積ん読。私は乱読。まあこれもあまりいい傾向じゃないけどね!」とドヤ顔で解説してらした。乱読という単語は積ん読ほど使われていないと思う。雑食のほうが通りがいい気もするが、どうなのだろう。ただ、「雑食」は乱読に比べて受け身の態勢だとも思う)
世の中にはケースバイケースなどと便利な表現もあって、たとえば数年前にちょっと長めの入院をした際、友人にはもっぱらエッセイの差し入れをお願いしていた。
もともとエッセイも好きだが、病院のベッドで読むには非常に良い塩梅であった。
といったふうに、その時どきで「今はこれ!これが熱いの!」といった入れ込み方をするタイプでもある。
猫をお迎えした時はひたすら猫エッセイや猫が活躍する本を読んだり。
一貫して好きと言えるのは「本にまつわる本」かもしれない。ジャンルはどれでもいい。ちなみにこのたしなみの最初はこれだった。
- 作者: ウンベルトエーコ,河島英昭
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1990/02/18
- メディア: 単行本
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卒論の資料とすべく2年次からトライアンドエラーの繰り返しの果てに読了した記念すべき本。
いま思い出してもかなり面白いので、死ぬ前にもう一度ぐらいは読み返したい。
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』 2018年9月 (100分 de 名著)
- 作者: 和田忠彦
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: ムック
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たったいま発見してしまったが、何なのだこれは!
私の努力!約1年半かけた努力が!100分に!?
面白そうじゃないか!くそ!ウィッシュリストに入れてやる!ざまあ見ろ!
何の話だったっけ?
ジャンルの話だ。
さて、この世には一生をかけても読みきれないほどの本が存在し、それに負けないくらいの数のジャンルがあまねく眼前に横たわっていることも、私は知っている。
だからこそ、時々、新規開拓キャンペーンを開催する。ひとりで。
あれは、そう。数年前の夏のこと。
「各社の夏フェスもちょっとマンネリ気味だし、ハーレクインと一次BL(商業BL)の鉱脈を当たってみるかなあ」
と、何故か思いついた。
理由なんかない。完全な「何故か」である。こんなにも正しく「何故か」を使える話なんて、私の生涯にあと2、3度あるかどうか。
商業BLマンガは読むが、ハーレクインはまったくの未踏の地であったため、ネットより書店に行くべきだと考えた。
そして実際に足を運んだ。この出不精な私が。
ハーレクインの棚は、どうしてああも独特の佇まいでいるのだろう。
黒い縦長のスチールシェルフ。白で統一された本屋さんでもそこだけ黒。セクシーさの演出なのだろうか。
そこに並ぶのは、お世辞にも「高そう」とは言えない装幀の数々。加えて独特の感性を伺わせるタイトルたち。
一瞬、ハヤカワ・ポケットミステリを連想するが、すぐに「まったく違う」と思考を改める。蔦屋書店とTSUTAYAぐらいの差異が、そこには確かにある。
それにしても、漠然とハーレクインといっても様々な種類があるようだ。
はたして、何を基準に選べばいいのだろう。
そもそもハーレクインって何?
イメージとしては「男女が出会う、愛し合う、おわり」を基盤としつつ、そこにアラブの小国の王族とか身寄りのないヒロインとか、すれ違いとかすったもんだとか、実は兄妹とか、そういった要素が絡んで最終的にハッピーエンド…普通の恋愛小説とどう違うの?
と、さんざんに悩んだ結果、タイトルで選んだ。
その後BLコーナーに移動して、また途方に暮れた。
商業一次BLの萌え判定ってどこで分かるの?ルビー文庫でタクミくんシリーズでも読んでろってことなの?
いや私は現代の、できれば最新のを読みたいの。
BLが昔ほどタブーとされたくなった、今の作品を読みたいの。
経過は省くが、かなりの長時間、苦悶した挙げ句、タイトルで選んだ。
ハーレクインは読んだ。
後日、また何冊か購入した。
BLは積んだままである。
それでは積んでいるハーレクインをご紹介。
打ち寄せる波のごとく (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)
- 作者: マーゴマグワイア,古沢絵里
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2015/06/26
- メディア: 新書
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計4冊。
これ以前に読んだハーレクインは、確か3冊ほど。
特段ハーレクインを貶めるつもりはないが、はまったというわけではない。
ただ、「ハーレクインとは何ぞや」という、あの命題を解き明かしたいがためである。
3冊の内容はだいぶ曖昧になってしまったが、
金持ちの家の前を歩いていたら新しい家政婦(住み込み)と間違われて引きずり込まれ、あれよあれよという間に恋が始まり、元来が有能な女性であったために重宝され、やがて寵愛に至る。
というのと、
うっかりシリーズものだったが、何やら数年前に納屋を燃やしてしまった兄妹がいて、それをきっかけに家を出たもののパリで再会、互いにどういうわけか兄妹と気づかぬまま恋に落ち同居を始めるも程なくして素性が知れ、泣く泣く別れた数年後に実は血の繋がりがなかったことが証明され、二度目のプロポーズ(別の兄がそのヒロインに恋をしていながら祝福するエンドからその兄メインの作品が翌月刊行)。
というのと、
ロンドン在住のヒロインと上司がマイアミに出張し酒の勢いで狂おしい一夜を過ごすが翌朝から職務上、冷徹な態度を取らなければならない二人が夜になった途端に変貌してひたすら愛を交わす一方、アラブの小国の第四王子(商談相手の一人)の横恋慕が入り苦しい三角関係を経てロンドンで挙式。
というのと、
素敵だと思った彼は離婚歴があり一女を連れているが娘になつかれた縁もありその晩から関係がスタート、娘はヒロインを母にと望んでいるし万全かと思われたが実はその彼こそティーンエイジャーの頃にヒロインに堕胎を強いた男であると判明した以上、受け入れるわけにはいかず煩悶している間に彼が大変な財産家だったり別れた妻がヒロインのかつての親友であったりヒロイン、彼、親友それぞれの両親が全力で後押しをしたりしてヒロインは過去の罪を許した瞬間、更に重大な秘密が明らかになるが(ここを忘れた)ラスト2ページでその展開は手際よく解決され、挙式前夜に熱い夜。
というのと、
ある日、唐突に「あなたはアラブの小国の血を引く最後の娘」と宣言され、同様に「最後の男=王」との結婚をなかば義務化されるがまま国をあげてのロイヤルウェディングの運びとなり砂漠の小国に住まう日々、最初はつっけんどんだった義理の妹(ヒロイン=最後の王族の娘だったはずなのに???)の態度も軟化し退屈だが何不自由ない王宮暮らしを送るがただ一つ夫の心だけは得られない…私がほしいのはダイヤモンドじゃないわ、あなたの愛なのと迫った結果ころりと堕ちて継承者が胎内に宿る(ツンデレ妹=第二王女の悲恋物語は来月発刊予定)。
…あれ?5冊、読んでる?いつの間に?
まあ、ともかくも、数を読んでも「ハーレクインとは何ぞや」の疑問は晴れなかったのである。
特徴は掴めたと思う。
ヒロインは美人、ロンドンないしイギリス南部で生まれ育ち英語のアクセントは純正クイーンズ、有能、難職を容易くこなすが陰ながらの努力を怠ることもないものの大抵はそうした素質、笑顔がチャーミングで人見知りせず毅然としている、アクティブ、ヘルシー、ハイセンス、モテる、けれど恋人や婚約者はいない、理由としては若干男性不信気味、原因は主に過去の恋愛体験にある。
対して、
男はハンサム(イケメンというよりハンサム)、青い瞳(ヨーロッパ系なら)、スーツを着こなす、有能、資産家、母親に優しい、だがヒロインには冷たい、だが高確率でヒロインに一目惚れしている、口下手だけど口説くのは得意、テクニシャン、絶倫、生殖能力を極めている、料理上手、マメ、動物好き、子ども好き、根は優しい、実は可愛い、これらヒロインにとって有利な要素をほぼ隠し心に秘めている、ついでに何かしら隠し事の一つ二つがある、モテるのに婚約者はいない、以下同文。
もう簡単にまとめてしまうなら、
「ハーレクインとはそういう2人による恋愛もの。おわり」
でも良いのだろうけれど、何だろう…何か足りない。
何かもっとこう、あるだろう。もっとハーレクイン的なものが。
熟考はやがて妄想への道を辿った。
中東の小国の王が平民(少なくとも物語開始時点で)のヒロインを一目で愛してしまい、多少強引にも妻にすべく奮闘するその一方で、ヒロインもまんざらではなくハンサム(イケメンではなくハンサム)な彼に惹かれてゆく…そして褥をひとつに。
これがハーレクイン…だと思う…。
というか今さらだけどハーレクインって社名だったのね。てっきり「ハーレクイン」というジャンルがあるのかとばかり。
いや。すでに「ハーレクイン」はジャンルとして確立されていると言っていい。気がする。
単なる社名が1ジャンルを築くとは、これはもう本当に大変なことである。
たとえば「ジャンル:角川」はないだろう。「ジャンル:新潮」もないはずだ。
「ジャンル:筑摩」「ジャンル:岩波」は、もうちょっと頑張ればいけそう。
しかし「ジャンル:ハーレクイン」と言っても、多くの日本人は違和感を抱かないだろう。
「あー、ハーレクインね。うんうん。ハーレクイン。ハーレクイン(笑)。読んだことないけどさ、ハーレクインね(笑)。わかるわかる(笑)」
大体がこんな反応ではあるだろうが(正直なところ私もそうでした)、「ハーレクイン」という一種独特の存在感は灰色(表紙の背景色)のヴェールの向こうにありながらもかなりの印象濃度で浸透し、結果として1ジャンルとして独立している。のではないか。
つまり、
「ハンサムな金持ち(資産家から王族)の男と、美女(ヒロイン像への理解度は低めの模様)が脈絡もなく恋愛をするあの本」
これが日本人にとっての「ハーレクイン」のイメージの基本。
砂漠の小国とか、王子とか、大企業の要職とか、そういったものは恐らくマンガ化されたハーレクインのネット広告の恩恵で後からついてくる。
(一時期、何度みたことか…
ヒロイン「どうかしら、この服。私に似合っているかはともかくとして…」
王(?)「よく似合っている。君には着てほしくなかったが」
ヒロイン「…!」
王「君にはまったく自覚がないのか(自分の魅力について)」
みたいなの。
改めて続きが気になる…!と思い探してみたが見つからない。無料立ち読みをして面白そうだったからウィッシュリストにも入れたはずなのに見つからない。確かヒロインはカメラマンで王?の妹がデザイナー志望。絵柄が綺麗だった。ご存知の方はご教授いただければ幸いです)
とりあえず、自分が読みたいものは、そういうものだと分かった。
「石油の恩恵で何とか生き残っている砂漠の小国の王族(男)と、ヨーロッパ出身のヒロインのラブストーリー」
恋愛もの、ましてやハーレクインに脈絡?
そんなものは飾りです!
読書家のえらい人にはそれが分からんのです!
しかし、いざ探すとこれがなかなか見つからない現状。
(しかもちょうどマイハーレクインキャンペーン第一弾のタイミングでハーレクイン社が吸収合併…されたはずなのにさも元気に生き残っているかのような振る舞いは一体どういうことだ?)
探索しまくっているおかげで、ハーレクインにも様々な種類があると学んだ。
ハーレクイン・ロマンス、ハーレクイン・イマージュ、ハーレクイン・ディザイア、ハーレクイン・セレクト、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル…
ハーレクインの専門サイトはこれだけでもなかなか読みごたえあり。
それによれば「ハーレクイン」の語源は「中世ヨーロッパの道化役者」にあるらしい。…うん、道化?…お楽しみを提供するからかな。
このサイトのみならず発信しているwebマンガのサイトを巡ってみてもハーレクインをマンガ化した作品は多い。
(なんとあの折原みとも作画を担当している。一昔前は少女マンガ家はBLかレディースコミックに流れる傾向にあったがハーレクイン…レディースコミックのくくりと言えなくもない?)
まだ上手くまとめきれないので、下手くそにまとめてみるが、日本の少女マンガを成人向けにして、内容はコンパクトに、かつアダルト要素を取り入れつつ、日本人お得意の魔改造を施した作品群が、「和製マンガ化されたハーレクイン」なのだろうと推測する。
多くはイギリス人が著者だが、(というか書くにしろ読むにしろアメリカ人向けではない。かな。と。何となく)感性があまりかけ離れてはいないため、日本の側に受け入れる土壌があったのかもしれない。
活字のハーレクインとマンガのハーレクイン、どちらが売れているのだろう。
そういう質問なら「本屋の森のあかり」の潮見さんが即答してくれそうだ。
私は「和製マンガ化されたハーレクイン」よりも、まずは原作を読みたいので、機会があればここぞとばかりに探し続けている。「砂漠の王と庶民のヒロインの王道ハーレクイン」を。
見つからないのならば、まず私の認識を改めることになろう。
だけど絶対あると思うんだよね…近いのはあったんだから(何かちょっと違ったので納得できていないだけ)。
そんな経緯あって、上の4作品を購入し、積んでいる。
何しろキャンペーンなので、期間が過ぎればいったんお休みということで、積むことになる。
が、こう改めて眺めると面白そうなのばかりだよね…期待度は増すばかり。
『砂漠の富豪の寵愛』
あんまり富豪すぎてもアレなのだが、最も期待に答えてくれそうな気配。王族じゃなくても妥協できる、かもしれない。ヒロインが王族の血脈かもしれないし。
『砂の檻』
もうタイトルからしてぞくぞくするじゃないか。きっと砂の世界に閉じ込められたヒロインが王の愛に飼いならされて…ハーレクインはヘタレ男が多めだから(これまで読んだ感触としては、そう)どうかなあ。砂の国の王族がヒロインの心という檻に閉じこめられる話なら糖度高そうでいいね。
『メイドを拾った億万長者』
早くもタイトルからしてわくわくする。億万長者なら雇えよっていうことではないのだろう。きっと。たぶん。メイド側に事情があるに違いない。砂漠度と王族度は望めまいが、あと私の求めるメイド観からも逸脱することだろうが、何がどうなってこういうタイトルになるのか気になる。
『打ち寄せる波のごとく』
ヒストリカル。ここポイント。騎士道精神と愛欲のはざまで揺れ動く男の心。惜しみなく見せてくださいまし…!ランスロットみたいに何だかんだと人妻への愛だったら…切ないねえ…それこそハーレクインだねえ…現実だったらクソだもの。
以上、4冊のハーレクインを積んでいるが、これを楽しく読了しても私の望むハーレクインは無いと言うのならば、その時は最終手段として自家発電するほか術はない。
しかし、ここでまた疑問が。
はたして「ハーレクイン」を日本人が書くことは可能なのか。
出版を目的としてではなく、「ハーレクインたるもの」を書くということそのものが、日本人にできるのだろうか。
砂漠の小国の王とかどうとか言う前に、「ハーレクイン」にふさわしいセンスは必須だろう。
イギリス人、全員がハーレクインを書けるわけでもないし、日本人だって誰もが私小説を書けはしない。
すると結局「ハーレクインとは何ぞや」という、あの命題に戻ってしまい、それを知りたいならば、読むしかないのだ。
そして学ぶしかないのだ。「ハーレクイン」という文法を。
長くなったので、商業BLについては次回。
(ハーレクインについてもまだきちんと語りきれていないので、後日、リトライしたい)
ところで、最後に。
けっこう人気を博していた(まだ博している?)、これ。
積んでから読んだが、
「猫はともかく、人間たちの恋愛模様がハーレクインぽいな」
と思ったら、吸収合併後のハーレクイン社がらみという出版事情だとか。納得した。
続編も色々と出ているようだが買ってもいないし積んでもいない。
いずれ買って積もうと画策はしている。
港港に飼い主をつくるアルフィーさんのなさっていることは積ん読の行為に似ているよね。いざというときの蓄えという意味で。
欲望と色情の乖離―ほしかった本とほしい本は必要な本
購入状況を更新。
当初、毎週末あたりに更新していく予定だった。
だが気づけば週末はそれなりに多忙。
暇人の名をほしいままにしている私でも、それなりに多忙。
3月9日は「サンキュー、ミクさん!」の日だからね。Project Divaをプレイしないわけにはいかなかったよね。
おかげでいくつかスコアを更新、パフェも取れたぜ。
10日はまあ、ひっそりお部屋でオタク活動。
インドアだろうがオタクの週末は時間との戦いなのだ。
というわけで、定期的に状況報告をしたいと考えている部分は、週末前後、月末前後に更新する、予定(未定)。
しかも今回は更新したといっても、なんと1冊だけ。
これのみ。
ええ、積んでます。
1巻から3巻までも積んでます。
「絶対に面白い」との確信のもとに買ったはいいけれど、読む時間がないという悲劇。
恐らく内容も悲劇的要素が強いだろうから、うかつに読みたくはない。
半日ぐらい時間をとって、じっくり味わいたい気配がする本。
聞こえが悪いのを承知で書くが、ナチスを扱った本やマンガでハズレを引いたことがない。
いろいろ考えると、ナチスは私が歴史学に進んだ契機のひとつでもあるがゆえに、いつも以上に直感が働くのだろうと思う。
よって、このマンガもおいそれと流し読みをする気にはなれない。
が、恐らく次に読むマンガはこの「NeuN」になることだろう。
と思っていたら、「舞妓さんちのまかないさん」の新刊が明日、届いてしまうという喜劇。
楽しみだね!
ところで、まかないちゃんが舞妓の修行にリトライするルートはないのだろうか?
舞妓がんばってる子の姐さんがそのあたり一役買ってくれるのかな、と期待しているのだけれど、年齢的に難しくなってしまうか、まかないから料理人に進むか…どうなるのか注目。
(舞妓がんばってる子が舞妓さんを上がったら青森へUターン就職、一緒に帰って地元の料亭で追い回しから、が一番ありえそうなオチ。どうか裏切りプリーズ)
(舞妓を上がった後、芸妓さんになるならそのまま京都に留まって一流料亭から以下同文)
(芸者ものならこれも面白いよ!)
GEIーSYA 1―お座敷で逢えたら (フラワーコミックスアルファ)
- 作者: 秋里和国
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/10
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(こちらは東京が舞台)
購入予定の本はマンガがほとんどで、活字はなし。
好きな作家さんの新刊情報が入ったら「予約済」でリストインするのだが、今のところなし。
(カズオ・イシグロさんの新刊、そろそろ出てもいいのでは?)
しかしながら、私が特に愛読している作家さん、すなわち単行本でも購入したいほどの作家さんはほぼお亡くなりという惨劇。
おサイフには優しいのかもしれないが、ああ…。
そんな中ではご存命か、すでに天国にいらっしてもまだ出会えていないお方の本を探すしかない。
結果、現在リストに載せている、できれば今月に購入したいなと考えている本。
ツイッターで目次が紹介されていたのだが、これは確かに当たりの予感がひしひしと。
『亡命ロシア料理』のタイトルからして何かすごいぞ。
どういうこと?ロシア(ソビエト)から亡命した人が、それでもなお作っちゃうくらいおいしいロシア料理のこと?
それとももう本国ではほとんど作られていない伝統的な料理を「亡命」になぞらえているとか?
革命などのどさくさにまぎれてレシピが散逸され厳格な調理法は永遠に失われたものの、味の記憶を頼りに再現している、まさに口伝の料理?
気になって気になって朝までしか眠れないので、読まねばなるまい。とりあえず買って積まねばなるまい。
それにしても、この本を検索すると面白そうな料理関連の本がわんさかと後に続いてくるので困る。
ドイツ修道院のハーブ料理: 中世の聖女、ヒルデガルトの薬草学をひもとく
- 作者: 野田浩資
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/01/12
- メディア: 大型本
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ラフカディオ・ハーンの本は気になっていたので尚更。
修道院関連の料理本は大概が楽しい。修道院もののミステリとかでも食卓の場面はどうしても印象に残る。なんでだろう。
話はそれるが、料理エッセイといえば、
これよねえ。本当においしい。
特に「バタ」の単語にうっとりするのだが、最近ちょこちょこ読んでいる内田百閒の随筆でもやはり「バタ」と書かれていて、猫のごはんのくだりなのによだれが出た。
もはや魔法の言葉ね。「バタ」。
話を戻して、あとはこれ。
文具も大好きなのです…。
「わざわざ行きたい」シリーズの1つということで、他にはずばり「わざわざ行きたい街の本屋さん」があるが、もろもろの事情から自重する。
しかし、本屋さんもそうだが、今や文具屋さんも斜陽だろうに、よくぞ本になったと喝采を贈りたい。つまり買いたい。そして積みたい。
私が文具を買うとなったらロフトか、Smithぐらいのものだからねえ。
銀座あたりに各種の専門店があるけれど、やっぱりごちゃごちゃしている文具屋さんが理想。
そういった文具屋さんのあれこれを教えてくれるなら、そりゃ買います。積みます。読みます。
群ようこの着物日記については、今回は割愛するが、いつの間にそんなに和服にはまってらしたの群ようこさん…。
リストに載せてはいないが、今、森瑤子を読みたい気分。
林真理子とか東海林さだおとか、定期的に読みたくなる本ってあるよね。
でもまあ、たぶん今日、明日にでも注文することになりそうなのは、こちらだろう。
辞書はもともとほしかったから良いとして、編集校正小辞典…ちょっと情報が古そうで躊躇している。それよりはこちらの方が適切か。
装幀は「編集校正小辞典」に軍配が上がるが、さてどうしたものか。
それにしても高い本ばかりだなあ。
そして色気のかけらもないな。